お腹を空かして家に帰ると“おいしい食事”が待っています。

「奥さんの手作り料理？」などと声が聞こえてきそうです。しかし、残念ながら違います。

最近、２才になる長女美優（みゆ）は、玄関のドアを開けると「パパー、パパー」と元気に迎えてくれます。
「パパ～おかえり～」の後は決まって「ハイ、パ～パ。ゴハンですよ、召し上～がれ」などと言いながら「ハイ、オニギ～リッ。ハイ、ケ～キ！」と次々に“ご馳走”を出してくれます。

もちろん出てくる“ご馳走”は本物ではなく、おもちゃや空き箱などです。
とりあえず、出されたものを次々に「ア～ンッ」などと言いながら口に運びます。

これが結構、大変なのです。
いくら食べても次から次に出てくるのですから、しばらく“お付き合い”をしなければならないのです。
「美優ちゃん、いくら食べてもパパお腹いっぱいにならないヨ」とは言えません。

とはいえ、パパがお腹を空かせていると思って、一生懸命出してくれる美優の気持ちは嬉しいものです。
早く娘が大きくなって、本物の料理を作ってくれる日を楽しみにしながら、しばらくは“がまん”です。